前田吐実男先生は、誰が読んでも分かる俳句を数多く作られましたが、作者以外の具体的なモノを主体として表現する手法は、卓越した俳句理論に裏打された独自の発明によるものでした。その集大成である非人称存在の俳句は、比喩を大きく発展させ、「私」でない個我の存在を明確にしました。この理論は、100年先の俳人にも大きな影響を与えることでしょう。

代表句  彼岸花 火傷覚悟で抱かんかな

没年月日  平成31年2月12日 93才

俳歴  昭和56年 結社夢設立 主宰

平成12年 第55回 現代俳句協会賞受賞

句集  妻の文句 夢 鎌倉抄 他多数

最晩年句集 俺、猫だから

夢主宰 朧 潤