鎌倉を詠む - 前田 吐実男と鎌倉

鎌倉を舞台に俳句を詠む場合の作者の立ち位置を抜本的に変えたのが前田俳句である。写実や概念的な感情を封印し、人としての本質的な観念を絞り出し、さらには人とモノが一台となることで起きる不思議の感覚を甦らせている。

実は、この創意こそ屈折した歴史を持つこの街には最も適した観察文学なのかもしれない。多くの住民が感じている素朴な矛盾を孕んだ古都の姿が浮かび上がってくる。

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